【舌象構成の四要素】


【要素一】: 「鉄板舌・鉄板苔」

【臨床意味】:実病症の舌象(実証)。
鉄板性質:その意味は硬い舌肉、硬い苔を指す。


「鉄板舌」特徴:
舌質(肉)が硬い、堅靱・蒼老の様子、熱盛程度により舌色が赤くなり更に肉に芒棘が出てくることもある。俗称は「老舌」。


 


【鉄板苔】特徴:
苔が硬くて舌の肉としっかり繋がって取れにくい状態になり、無理矢理に苔を取ってもすぐ再び苔が出てきて、また、舌面は普通よりやや乾燥状態で津液が少なくい。俗称は「老苔」


 

【要素二】 : 「豆腐舌・豆腐苔・豆腐色」

【臨床意味】:気血不足の虚寒舌象(虚証)。  
腐性質:色は白い、質は柔らかい。


「豆腐舌」特徴:
舌質(肉)が豆腐のように白くて柔らかいの様子、肉質は細かい、舌面に津液は普通、または多くあるように見える。胖大舌・淡白舌とも言う。




【豆腐苔】特徴:
苔の性状は柔らかくい、舌肉の上に浮くんでいる状態であり、舌肉としっかり繋がっていないような状態でしかも取れやすい。無根の苔・腐苔とも言う。



【要素三】 : 「餅舌・餅苔」


【臨床意味】
:水毒(水・湿・痰・飲)の舌象(実証)。 
餅の性質:粘りがあるのは特徴。

【餅舌】特徴:
舌肉の硬さは普通で、肉質はザラザラも細かいもなくて普通の状態。ただし、舌肉は太い、もしくは舌幅は大きい、歯痕も良くあり、舌面は水液が多い。



【餅苔】特徴:
苔の性状は粘りがあり、量も多くある。時には粘りある白い液沫・小水泡もあり、苔は油脂のようにネバネバ感じ、舌面に水液も多い、𧸐苔(じたい)とも言う。
 

【要素四】  : 「ルビー舌・ルビー色・無苔」

【臨床意味】
:水不足の陰虚内熱の舌象(虚証)。
ルビー性質:色は赤い、質はツルツルで光沢がある。

【ルビー舌・無苔】特徴:
舌は赤くて艶々して光沢があり、舌面は乾燥して苔も少ない、または全くない、鏡面舌とも言う。