舌質(舌肉)は五臓に属し、苔は六腑に属す






五臓は精・気・血の化生と貯畜の臓器であり、五臓精気の盛衰は舌質(舌肉)に反映し、主に舌肉の「栄・枯・老・嫰」の変化を引き起こすので、舌肉の変化を観察することにより五臓の盛衰が知られる。

「苔為胃気所生」と言うものは、「苔為腑気所生」とも言える(胃は腑の一つ)。よって、苔は六腑に属す。
六腑は「気・血・水」の通路となり、「三焦」は六腑の一つもので、上焦、中焦、下焦を合わす孤腑(単一)である。ほかの五腑は全て三焦に包まれているから、三焦の機能は六腑の綜合機能を発揮しているエネルギーである。
三焦の生理機能は五臓を含む全身へ精微物質を輸布することであり、また、新陳代謝によって出てきた体内の老廃代謝物を体外へ排出することである。
三焦(ほかの五腑を含む)の循環路が正常であれば、苔は「薄白苔」の性状で現れているが、詰まっている時は苔は異常に増えて「厚苔」の性状に変わり、逆にこの循環路は衰弱状態になったら苔はすぐ薄くなり、程度によっては苔は完全に消失すること(無苔)もある。

特徴1
五臓は「精気を蔵す」の臓器であり、その病変は主に「虚」であり、治療は主に「補法」である。
六腑は主に疏通の機能であり、通すことを好み、その病変も主に「実」であり、治療は主に「瀉法」である。


特徴2:
五臓六腑は、臓は「陰・裏」であり、腑は「陽・表」であり、臓腑は互いに依存し、互いに影響し、臓腑は「同生・同病」の統一体となり、舌象は舌質(肉)と苔から構成した同一体のもので、舌質(肉)は「臟・陰・裏」であり、苔は「腑・陽・表」であり、臨床上に必ず舌質と苔を合わして観察する。